失業保険を受給中のアルバイト(パート)で減額される理由
アルバイト(パート)収入がある場合の失業保険減額の仕組み
失業保険を受給中のアルバイト(パート)の方がアルバイト収入を得る場合、失業保険の受給額が減額されることがあります。
この減額される仕組みはアルバイト収入を「一部又は全部」失業保険受給額から差し引くことで行われます。
受給者のアルバイト収入が少額である場合は一部差し引かれるだけで失業保険を受けることができます。具体的にはアルバイト収入のうち、一定額以下の金額は差し引かれず、その上限額は毎年改定されています。
アルバイト収入が多くなると、失業保険の受給額がゼロになってしまう場合があります。失業保険受給が中断されることになりますので注意しましょう。失業保険の手続きを継続することで再び受給が可能になる場合があります。
失業保険を受けながらアルバイトをする場合にはアルバイト収入と失業保険の受給額のバランスを考えながら適切にアルバイト先と調整を行い、減額を防ぎましょう。
失業保険の減額を防ぐ方法
失業保険手続きの確認
失業保険を受給中のアルバイトの方はアルバイト先での収入が増えると失業保険受給額が減額される場合があるため手続きについて事前に確認しましょう。
失業保険の手続きには自動で行われるものと、手続きが必要なものがあります。例えば、アルバイト収入が増えた場合、自動で失業保険受給額が減額されるわけではありません。受給額を変更するためには手続きが必要です。また、求職活動をしていない場合や海外に出かける場合なども手続きが必要となります。
失業保険事務所のホームページや窓口で必要な手続きや申請書の取り扱い方法について確認しておきましょう。また、自動で行われる手続きもあるため事前に自動化されている手続きについても確認しておきましょう。
手続きについて不明な点がある場合は失業保険事務所に直接問い合わせるか、専門家に相談することをおすすめします。手続きを誤ったり怠ると、受給が中断される場合があるので気を付けてください。
アルバイト先に相談する
失業保険を受給中のアルバイトの方はアルバイト先に相談することが減額を防ぐポイントのひとつです。
アルバイトを始める前にも相談しておきましょう。アルバイト先には失業保険を受給していることや、アルバイト収入があることを事前に報告する必要があります。
アルバイト先が従業員に関する申告書を提出する際には受給している失業保険の受給状況を正確に報告します。
アルバイト先での収入が増えた場合には速やかに失業保険事務所に報告し、必要な手続きを行います。アルバイト先との連携が取れていない場合、減額の発生を遅らせたり、再受給の手続きが滞ってしまうことがあります。
アルバイト先によっては失業保険の受給について独自のルールを設けている場合があるためアルバイト先の方針に合わせた報告をしましょう。
アルバイト先で働くことによって失業保険の受給に影響が出る場合もあるためアルバイト先との契約前に、アルバイト先の方針やルールについて確認しておいてくださいね。
求職活動を継続する
失業保険を受給中にアルバイトをする場合、求職活動を継続します。求職活動を怠ると、失業保険の受給が中断される場合があるためです。
求職活動とは求人情報の収集や応募書類の作成、面接への出席など、就職活動を行うことを指します。求職活動は失業保険の受給条件のひとつとなっており、失業保険を受けるためには求職活動を積極的に行うことになっています。
アルバイトをする場合でも求職活動はしなければなりません。アルバイトをしながらも求職活動を継続することで再就職先を見つけることができます。求職活動を怠ると、失業保険事務所から求職活動履歴の提出を求められ、提出期限を過ぎた場合は受給が中断される場合があります。
求職活動履歴を虚偽の情報で提出した場合、受給を停止される場合がありますので絶対にやめてくださいね。
求職活動は一定期間ごとに求職状況の報告を行う必要があります。この報告を怠った場合は受給が中断される場合があります。求職活動を行う際にはしっかりと記録をつけ、報告を欠かさないようにしましょう。
求職活動に関する相談やアドバイスを受けるために、失業保険事務所に相談してくださいね。