山口義行・公式WEB

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山口ブログ№14[2021.1.1]

1月 2nd, 2021

2021年元旦

新年あけましておめでとうございます。

昨年中のご支援・ご協力に感謝申し上げると共に、
皆様のご多幸とご健康を心からお祈り申し上げます。
中小企業サポートネットワーク
「スモールサン」主宰、
立教大学名誉教授
山口義行

レーゾン‐デートル【raison d’être】という言葉があります。
「存在意義」を意味するフランス語ですが、
昨年は、自社の、あるいは自分自身のレーゾン・デートルを
改めて問うところまでコロナ禍に追い詰められた企業経営者も
少なくなかったのではないでしょうか。

そんな1年を象徴するかのように、
1日の新規感染者数が
東京で1337人、全国で4520人と、
感染第三波の勢いを実感させられる大晦日となりました。

こんな状況ですから、
コロナ禍による経済の下押し圧力は
少なくとも今年1-3月期までは続きそうです。

しかし、欧米でのワクチン接種の広がりなどを背景に
今年中頃にはその下押し圧力も薄れ、
後半には力強い経済回復がみられるのではないかと
期待しています。

“コロナ禍に見えてきた未来”を見据えて
今年こそ「挑戦の年」とすべく
皆さん、共に頑張りましょう。

山口ブログ№13[2020.1.1]

1月 5th, 2020

2020年元旦
あけましておめでとうございます。
皆様のご多幸とご健康を心からお祈り申し上げます。

中小企業サポートネットワーク
「スモールサン」主宰、
立教大学名誉教授山口義行


昨年はまことにお世話になりました。

各地のスモールサン・ゼミが
合同で勉強会を実施し、
またゼミ員が相互訪問を行うなど、
昨年はゼミ間交流が盛んに行われた年でした。
地域を越えて会員間の輪が広がっている――
そのことを実感した1年でした。
皆様のご尽力にあらためて感謝申し上げます。


さて、2020年はどんな年になるのでしょうか
――そんなことを漠然と考えていた時、
私の脳裏に浮かんだのは「」という漢字でした。

米中摩擦の影響もあって,
日本の外需が大きく落ち込んでいる中、
安倍政権は昨年10月消費税の増税を実施しました。
今年はこの政策判断の正否が「」われます。

今年はさらに「ポイント還元」の終了や
オリンピック後の需要の減退が
景気の下押し要因になるのではないかと懸念されます。

そんな中で「」われるのが経営者の力量です。
景気後退期の体験をより強靭な会社づくりのチャンスとする、
そんなしたたかな経営者が求められています。

そしてまた、このことはとりもなおさず、
今年が、スモールサンの存在意義があらためて
」われる年になるということでもあります。

スタッフ一同、このことを肝に銘じて
今年も様々な活動に取り組んでいきたいと思っています。
皆様、どうぞよろしくお願いします。

山口ブログ№12[2019.1.1]

1月 1st, 2019

2019年元旦

あけましておめでとうございます。
皆様のご多幸とご健康を心からお祈り申し上げます。

中小企業サポートネットワーク
「スモールサン」主宰、
立教大学名誉教授山口義行



昨年はまことにお世話になりました。

とりわけ「虎屋」の黒川社長を招いて開催した
「スモールサン10周年記念イベント」には
全国各地から多くの会員諸氏にご参加頂きました。

そのパーティー会場で、皆様から
「ともにスモールサンを発展させていきましょう」と
お声をかけていただいたことは、
スタッフともども私にとって大きな励みになりました。

あらためて心より感謝申し上げます。

ところで、皆様は
大晦日の夜をどのように過ごされましたか。
私はNHKの「紅白歌合戦」ではなく、
TBSの「SASUKE」を観ていました。
それはたんなる「筋肉系」の番組ではなく、
「挑戦」することのすばらしさを伝えてくれるものでした。

さて、「挑戦」と言えば――
今、日本が「挑戦」すべき課題は何なのか。

もちろんそれは多岐にわたると思いますが、
なかでも私が重要だと思うのは、
「“多様性革命”の推進」という課題です。

昨年11月号のスモールサン・ニュースの対談記事で
「大企業からの転職者の活用」をテーマに取り上げました。
また12月号では「障害者の活用」をテーマにしました。
これらの記事で、私が強調したかったのは
「多様な人材」を受け入れ、活用することなしには
今後中小企業の成長も日本社会の発展も
ありえないということです。

今年は、昨年発覚した「障害者雇用数の水増し問題」や
昨年成立した「出入国管理法の改正」を踏まえて、
とくに障害者や外国人労働者の活用が
喫緊の課題になると思われます。

それは企業経営だけでなく、
社会的諸制度や国民の意識
また教育制度の改革など、
広範かつ大幅な改革を必要とするものです。
そこで、私はこれを「多様性革命」と呼ぶことにしました。

歴史を振り返れば、日本は「多様性」を受け入れ、
それをエネルギーとすることで発展を遂げてきました。
「攘夷」から「開国」に舵を切った“明治維新”は
その典型だと言えます。

深刻な人手不足や産業構造の大きな変化に直面する日本は
今こそ、この「多様性革命」を強力に推進しなければならない。
――私は最近そんな感覚を持つようになりました。

そうした「時代感」に立てば、
今年はまさにその「皮切り」となる重要な年です。

では、私は今年をどう生きるべきなのか。
――2019年元旦、こんなことを考えています。

皆さんは、どんな「時代感」をもって“今年”に挑まれますか?
本年も、どうぞよろしくお願いします。

山口ブログ№11[2018.1.1]

1月 4th, 2018

新年あけましておめでとうございます。

皆様のご多幸とご健康を心からお祈り申し上げます。
中小企業サポートネットワーク
「スモールサン」主宰、
立教大学名誉教授山口義行

新年のご挨拶を兼ねて、
ブログ№11をお送りします。

昨年は本当にお世話になりました。
とりわけ私の立教大学退職、
同大名誉教授就任に際し、
多くの方々から慰労、祝福を賜りました。
スモールサン会員諸氏の「暖かさ」が身に沁み、
厳しいながらもスモールサン活動を続けてきて
「本当によかった」と心から実感いたしました。
あらためて皆様に感謝申し上げます。

「ゼミ岐阜」が昨年新たに誕生するなど、
皆様のおかげをもちまして、
スモールサンも少しずつではありますが、
着実な成長を遂げております。

本年はスモールサンも「創立10周年」を迎えます。
スタッフ一同、新たな気持ちで、
中小企業支援に一層努力してまいる所存ですので、
引き続きの御指導御協力を
心よりお願い申し上げます。

ところで、皆様は
大晦日をどのように過ごされましたか。
NHKの紅白歌合戦で50歳の安室奈美恵が
引退を表明していましたが、その一方、
裏番組の「年忘れニッポンの歌」(テレビ東京系列)では、
70歳の歌手が「この歳までステージで
歌わせていただけていることに感謝します」と
現役続行の喜びを語っていました。

まさに人生それぞれ――
「オレはいつまで頑張ろうか」などと
ふと考えている自分に気づきました。


昨年は「中国特需」が日本景気をけん引


 さて、昨年は「中国からの需要」に牽引されて、
日本の製造業の好調さが目立った年でした。
昨年10月の共産党大会に向けて
中国政府が再び拡張政策を実施したこと、
さらに「国家半導体産業育成計画」を実行に移したこと。
これらが「中国需要」の背景でした。
そんな「特需」とも「爆買い」とも呼ばれた状態が
はたしていつまで持続するのか。
今年の注目点は何よりもこの点にあります。

また、中国の「半導体産業育成計画」が功を奏して、
日本やアメリカから買い付けた半導体製造装置によって、
中国で大量の電子部品が作られるようになった場合、
半導体は世界的な過剰生産に陥る可能性があります。
これは来年(2019年) 以降のことかとも思いますが、
景気局面を一変させかねない要因になりますので、
注視しないわけにはいきません。


今年の3つの注目点


 上記のことに加えて、今年は3つのことに
注目しておく必要があります。
1つは、すでに繰り返し述べてきたことですが、
「金融政策の転換」の可能性です。
4月には黒田日銀総裁の任期が切れます。
新総裁となればもちろんですが、
黒田続投となったとしても、
今年中には何らかの形で
現在の「異次元緩和政策」も
出口に向かわざるを得ないと思われるからです。

2つ目は、住宅関連業界の「景況感転換」の可能性です。
新設住宅着工戸数の対前年比減が続いています。
それでもまだ着工戸数は高い水準にありますし、
受注残もありますから、
いますぐ「不況」に転じる状況にはありません。
しかし、今年中には景況感が大きく変わる可能性が高いですから、
建設、不動産関係の方々は
そのあたりを見込んだ経営を考えておく必要があります。

3つ目は、技術革新が引き起こす産業構造の変化
これが今年あたりから徐々に
現実のものとして現れはじめるのではないかということです。
自動車業界はすでにEV化に向けて走り始めていますが、
徐々に中小企業にもその影響が出始めます。
AIやIoTを活用したシェアビジネスも
かなり伸展すると思われます。

こうした変化をどうチャンスにしていくか、
今年も経営者の力量が問われます。
2018年、ともに頑張っていきましょう。
           2018.1.1山口義行筆

山口ブログ№10[2017.1.1]

1月 2nd, 2017

新年のご挨拶を兼ねて、
ブログ№10をお送りします。

昨年は本当にお世話になりました。
皆様のおかげをもちまして、
スモールサンも創立8年目に入り、
少しずつではありますが、
着実な成長を遂げております。

本年も中小企業支援のさらなる充実に向けて、
スタッフ一同、一層努力してまいる所存です。
引き続きの御指導御協力を
心よりお願い申し上げます。

ところで、皆様は
大晦日をどのように過ごされましたか。
私は紅白歌合戦ではなく、
総合格闘技のTV番組を観ていました。
42歳のミルコ・クロコップの活躍ぶりを見て、
年齢を理由に「気力の衰え」を正当化していた
自分を反省する良い機会となりました。

そういう意味では、「新年の迎え方」として、
いい番組選択だったといえます。

私が選んだ「昨年の漢字」は“隠”

昨年12月22日、聴かれていた方も
いらっしゃると思いますが、毎週木曜日
私がコメンテイターを務めているラジオ番組、
文化放送「福井謙二グッモニ」で、
昨年の1年を象徴する「漢字」として、
「隠(イン)」という文字を選び、
その理由について少しお話をしました。

「隠れトランプ」という言葉も使われたように、
昨年は、隠れていたものが「顔」を見せ始めた年
であったように思ったからです。

トランプ勝利はメディア関係者にとっても、
多くの識者にとっても「予想外」のことでした。
これはそれまであまり表面に出てこなかった
国民の不満が、政治家の「煽り」にのせられて
「顔」をのぞかせたからにほかなりません。

私の専門分野でいえば、
昨年9月に実施された日銀の金融政策の「変更」も、
これまで隠されていたものが、ちらりと
「顔」をのぞかせた現象だったように思います。
それは、「異次元量的緩和政策」の行き詰まりが
「漏れ出た」ものだったからです。

今年の漢字は“現”
――様々な「矛盾」が表面化する年――

さて、「昨年が“隠”だとすれば、今年は“現(ゲン)”」
――私は今そんな風に思っています。
「昨年、隠れていたものが顔をのぞかせた」ことで、
「今年は、様々な矛盾が噴き出る年になる」と、
思うからです。

例えば、トランプ氏は選挙期間中、
「輸入を制限すれば、米国製造業を再興できる」と
訴えて、白人工場労働者(ブルーカラー)たちの
「隠されていた不満」を炙り出しました。

しかし、そんな政策を本当に実行に移せば、
輸入品の価格が上昇してしまい、
それを材料や部品として使う
米国製造業の競争力が
一層削がれることになりかねません。
そうなれば、
「製造業を再興しようとする政策」が
「製造業の活力をさらに奪う」という
「矛盾」に陥ります。

また、トランプ氏は大規模な公共事業を
継続的に実施して、米国経済を元気にするのだと
訴えました。
しかし、大規模な財政支出で
物価が上がり始めれば、
FRBは躊躇なく金利を引き上げて
通貨価値の安定を図ると言明しています。

金利上昇が起きれば、世界中から米国に資金が流入し、
ドル高が起きます。そうなれば、
そのドル高によって、米国製造業の競争力が
奪われることになります。
トランプ氏は支持者たちから反発を
受けることになるでしょう。
これも「矛盾」です。

日銀が抱える矛盾も表面化?!

米国で金利上昇が起きれば、そのことで、
日銀の金融政策が抱える「矛盾」も表面化する
ことになます。

すでに日銀の国債保有率は4割を超えていて、
年80兆円のペースで国債を買い上げる
「異次元緩和政策」は「限界」に近づいていると
言われています。

9月に日銀は政策変更を表明し、今後は
「年80兆円という“量”にはこだわらない、
これからは10年物国債利回りを
ゼロ%近辺にとどめることを目標にする」と
表明しましたが、
これも国債買い上げが限界に近づいてきていることを
表すものでした。

しかし、米国金利が上昇すれば、
日本の国債を売って、
米国の国債に乗り換える動きが出てきます。
その結果、日本の国債価格が低下し、
利回りが上昇することになります。
つまり、長期金利の上昇が起きます。

米国大統領選挙後、
日本ではすでにそういう動きが出てきました。
昨年末に、三菱銀行が早々と住宅ローンの
引き上げを決定したのも、
こうした国債利回りの動きを反映したものです。

こうした動きが広がれば、
「10年物国債利回りをゼロ%近辺」に抑えると
言明した日銀としても放置できません。
国債をどんどん買うことで、
国債価格の低下を防がなければならなくなります。

でも、そうすれば、
日銀の国債保有率がますます上昇し、
これ以上、国債を買い続けることが
難しくなるという「限界」が
一層速いテンポで近づいてしまいます。
これも「矛盾」です。

“変化”は“チャンス”と受け止めて

上記に加えて、
中国も過剰生産能力払拭のための「構造調整政策」と、
「景気の落ち込みを防ぐ」ための「景気対策」を
同時進行させる「矛盾」に苦しんでいます。
この「矛盾」も、
今年はより一層激しくなることが予想されます。

このように様々な「矛盾」が表面化してくると、
経済情勢も揺れ動くことになります。

昨年12月号の『スモールサンニュース』の
「景気を読む」のコーナーに、
「激動の予感 2017」という表題を付したのは
上記のような判断に基づくものです。

したがって、今年は中小企業経営者が
大変難しい「かじ取り」を強いられる局面も
やってくるかもしれません。

しかし、「矛盾」の発露は「変化」の兆しです。
そして、「変化はチャンス」でもあります。
――そんな風に前向きに受け止めて、
皆様には、今年をさらなる飛躍のきっかけにして
いただきたいと思います。

私も全力で皆様の知的サポートに努めます。
ともに頑張りましょう。

           2017.1.1山口義行筆

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